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2023年5月18日(木)

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ポストコロナの住まいとは?

 ポストコロナの住まいとは?


いよいよコロナがインフルエンザと同じ5類になりました。コロナが完全に鎮静しているわけではないので、罹患したら命にかかわるという危機感をとりあえず棚上げして、感染から身を守るために縮小していた行動範囲を、少しずつ広げる方向になってきたと言えるでしょう。 

この3年の間にすっかり定着したマスクの着用や手指の消毒は、いまだ続行中です。自己防衛のみならず、ほかの方へのマナーという意味でも当分続きそうです。 

文化文芸の分野でも、この3年を振り返る作品作りが目につきます。コロナの3年間を、私たちはどのように受けとめ、過ごしてきたのか? そして住まい方には、どんな変化があったのでしょうか。

 

コロナ元年の2020年初頭、日本で人々の耳目を集めていたのは、カルロス・ゴーン逃亡事件でした。そこへ中国・武漢で発生した呼吸器系に危険をもたらす新しいウィルスについの報道が増えていくと、あっと言う間に欧州やアメリカで、罹患による死者が増え始めました。

アメリカのメディアから「事態を軽く見すぎた私たちのミステークから学んでください」とメッセージが届いたりしました。そして官民一体でコロナウィルスへの危機管理、防御の体制へと社会がシフトしていきました。

行動制限がひかれ、交通手段のでの移動が縮小したので、通勤・通学するという今までの生活形態が一気に変化しました。その結果、オンラインによるミーティングが普及して、家が会社や学校の分室を担う場になりました。家の中にワークスペースを確保する。これはwith corona が生んだ、新しい暮らしのカタチでしょう。 

この3年間、誰もが殺菌、 消毒、非接触に気を配って、日々、実行してきたといえるでしょう。

ドアノブひとつ触るにも、消毒を怠らないようになった結果、コロナ元年のインフルエンザ罹患者が大幅に減ったことで、手洗いうがい、手指の消毒の有効性が再認識されました。

クリーンな生活を保つ意識が高まって、玄関を入ってすぐのところに、手を洗える洗面台を設けることなど、住まいの設備の仕方にも新しい需要が生まれました。

クラスター感染を避けるため、家から外へ出ない生活が続く中で、人々の住まいに対する認識は、家=砦へと変化していったのではないでしょうか。感染から身を守る「砦」として、マイホームを持つ=安心という潜在的な欲求が高まって、コロナ2年目辺りから、弊社にも新築のお問い合わせが増えたのは、記憶に新しいところです。 

「砦」としての家に求められるのは、屋内環境を健全に保つことではないでしょうか。それにはライフラインである水と空気を制御する機能が必須でしょう。全館浄水、24時間空調、ホコリを舞い上げない床暖房設備、気密性の高い二重窓など、我が家に欲しい設計条件を選ぶにあたっても、現在は豊富なメニューが揃っています。 

21世紀の現在は医療が発達して、200年前なら命を落としていたかもしれない罹患から、人々は救われるようになりました。この3年間にコロナに有効なワクチンの開発が、今までにないスピードで進められて、感染死は下火になりました。

そしてウィルスは自ら生き延びるために、変異を遂げる生き物だと、皆が知るところとなりました。ウィルスはもともと人里離れた熱帯の密林に住んでいた目に見えない微生物です。温暖化や気候変動によってウィルスは人海に現れるようになったと指摘する研究者もありました。これは微細な生き物たちの住処を、いま以上、人類が浸食してはいけないという警告なのもしれません。 人類が環境にこれ以上負荷をかけないように暮らしていく方法を、もっと模索するところにきているのでしょう。 

 

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